日本語化で決めたこと
最終更新日: 2026年7月26日
Guildrun は多言語に対応していますが、日本語はまだ入っていません。 そこで当サイトで日本語訳を作り、サイトに載せるとともに、 ゲームに適用できる日本語化MODとしても配布しています。その数、約 3,900 件。 これだけの量を訳すと、細かい判断の積み重ねが品質を決めます。 何を決めたのかを書いておきます。
訳語は最初に決めて、最後まで変えない
一番効くのはこれです。同じ単語が別の場所で違う訳になっていると、 読む側は「別のものだ」と受け取ります。
特に厄介なのがキーワードです。毒・火傷・氷結・シールドといった語は、 スキルの説明にも、アイテムにも、レリックにも、ランク強化にも出てきます。 ここが一箇所でもぶれると、「毒を撒くヒーロー」と「猛毒に反応するレリック」が 別物に見えてしまい、噛み合わせを探せなくなります。
なので、キーワードは先に一覧として訳を固定し、全体をそれに合わせています。 後から「こちらの方が自然だ」と思っても、変えるなら全部まとめて変えます。
公式の表記があるものは、それに従う
Guildrun は英語・ドイツ語・ロシア語・スペイン語・ポルトガル語・中国語に対応しています。 日本語はありませんが、他言語の公式訳を見れば、 開発側がその語をどういう意味で使っているかが分かることがあります。
英語だけを見ると複数の意味に取れる語でも、 他の言語でどう訳し分けられているかを見ると、意図がはっきりする場合があります。 迷ったときは、自分の語感より公式の訳を優先しています。
数字が埋め込まれた文をどう扱うか
スキルの説明文には、実際の数値がその場で計算されて入ります。 「15 + 魔力の 100% のダメージを与える」のような形です。 この数字の部分は文章ではなく、後から差し込まれる枠になっています。
日本語は語順が英語と違うので、この枠の位置を動かす必要が出ます。 動かし方を間違えると、数字が文の途中に取り残されたり、 そもそも表示されなくなったりします。翻訳としては正しくても、 ゲーム内で壊れて見えるということが起こります。
そのため、訳文の中に枠が正しい数だけ残っているかを毎回検査してから公開しています。 文章の自然さより、まず壊れないことを優先しています。
固有名詞は訳さない
ヒーローの名前は英語表記のままにしています。カタカナに直すと、 英語圏の情報や動画を見たときに突き合わせられなくなるためです。
一方で、クラス名やギルド名のように「意味を持つ語」は日本語にしています。 読んで意味が伝わることに価値がある語と、 識別できることに価値がある語を分けている、ということです。
毎週の更新に追いつける形にする
デモ版は毎週更新され、そのたびに新しい文章が増えたり、既存の文言が書き換わったりします。 手作業で毎回全部を見直すのは現実的ではありません。
そこで、前回から変わった箇所だけを取り出して確認できるようにしています。 既に訳した文がそのまま残っていれば触らず、新しい文と変わった文だけを見る。 この形にしないと、週次の更新には追いつけません。
MOD は起動時に最新の翻訳を取りに行きます。 そのため、翻訳を直したときに利用者が MOD を入れ直す必要はありません。 次にゲームを起動したときに反映されます。 誤訳を直しやすくするための作りでもあります。
誤訳の報告は歓迎です
3,900 件もあると、どうしても見落としが出ます。 ゲーム内やサイト上で不自然な日本語を見つけたら、教えてもらえると助かります。 「この訳語はこちらの方が通りが良い」といった指摘も歓迎です。
Notes on translating roughly 3,900 strings into Japanese: fixing keyword terminology up front, deferring to the official wording in other supported languages, and keeping the numeric placeholders intact when the word order changes.